肌の手入れや、傷・床ずれの治療に最も大切な事は『保湿』です。
乾燥は大敵です。
保湿剤にはワセリンがよく使用されます。
しかし塗り心地は悪く、ベトベトで、お肌にもよくなじみなせん。
そこで考えついたのがラードです。
私の住む沖縄県といえば豚肉料理が有名。
私も健康長寿の食品として、治療食に豚肉をたっぷり取り入れています。
生活習慣病を始めとして、様々な疾患が改善しています。
また、昔から沖縄や中国では、豚脂は傷の治療薬でした。
現在でも日本薬事法で、ラードは医薬品成分に指定されています。
しかもヒトの肌になじみやすく、組成もヒトの脂肪に近い構成です。
しかも食べられる素材ですから安全です。
まずは自分の肌で試しました。
塗ってしばらくすると肌がサラサラになり、シャワーのお湯もはじくほど、それに美白効果もありました。
そこで、まずは重症の褥瘡(床ずれ)の患者さんに使用したのです。
毎日褥瘡にラードを塗り、サランラップで密閉します。
消毒や洗浄はしません。
もちろん栄養も大切ですから、毎日卵とラードを食事に追加します。
その結果驚きました。
何と僅か一ヶ月半で難治性の褥瘡が完治したのです。
一年後には肌の色も白くなっているのです。
それ以降私はお肌のトラブル、アトピー性皮膚炎などの患者さんにもラードを使い治療効果を高めています。
このように素晴らしい効果のあるラード。
すでに沖縄県内では「ラードはカラダによい」と再認識されています。
このラードの効能を、日本全国の方に知っていただければ嬉しく思います。
こくらクリニック 院長
渡辺 信幸